送別の贈り物の大定番、花束。
しかし近年、価値観が多様化する中、
「花束もらっても困るだけ」
「花束にこだわらなくても贈り物の選択肢はあるのでは?」
という意見も散見されます。
今回の記事では、
退職の際に花束を贈るのは本当に適切ではないのか?
花束の代わりとしては、どんなものを贈ったら喜ばれるのか?
を考えていきたいと思います!
花束の扱いに困る男性も、このようにそのままの形で飾っておけるブーケと縁起のよいお菓子のセットは喜ばれますよ。
花束があると写真映えして思い出も華やかになりますし、数人で分けられるお菓子は帰宅後にご家族でもお祝いを楽しんでいただけます。

ポジティブな理由でない退職の場合は花束を贈ると嫌味になってしまうこともあるので、そのときにはハンカチを贈るのが古くからの定番です。

Contents
退職に花束はいらない!?男性・女性別の反応

まず前提として、花束をもらって、その気持ちをうれしいと思わない人はほとんどいません。
「花束がいらないかどうか」というのは、もらったあとの扱いについて困るか、困らないかということだと思います。ここは性別によって特に差が表れるところだと思います。
一般的に男性のほうが「花束をもらっても困る」という意見が多いです。
声として多いのは次のようなものです。
- 会社から大きな花束を持って帰るのがなんとなく気恥ずかしい
- 活けておく環境が整っていない(花瓶を持っていない、家に置き場所がない、等)
- 引っ越し中などの場合は持ち運びに困る
確かにその通りだと納得できる回答ばかりですよね・・・。「もらっても帰りにお地蔵さんにお供えしてしまうと思う」なんていうご意見もありました。なるほど。
それでは女性のほうはどうでしょう。
- お部屋に花があると、潤いを感じるのでうれしい
- 一人暮らしなのでお世話に困る
- お花をたくさんいただくとそれだけたくさん気持ちを受け取った気がしてうれしかった
男性よりは女性のほうが、花を楽しむ心がある方が多少いらっしゃるようです(笑)
ただ、性別によらず、「もらっても困る」という意見は多数見られました。中には「花粉症なのでいただいても捨てるしかない」というものもあり、それは仕方ないと思いました。
送る方にも事前に確認が必要ですね。相手の都合に配慮し、花を送りたい旨事前に連絡しておけば、送る側も送られる側も、お互いに困らないのかもしれません。
退職の際に花束の代わりに喜ばれるものリスト

それでは花束以外の選択肢としてどのようなプレゼントが望ましいのでしょうか。
お酒
送る相手が「お酒好きか」というところに寄りますが、ワインや日本酒などを送る場合もよくあります。
手に入りにくい品種や、おすすめのお酒など、私もいただいたことがありますが、とても美味しかったので印象に残っています。
また名前をラベルに印字してもらえるサービスもあり、ギフトに人気です。このアイディアもユニークで、プレゼントする際にも盛り上がりそうですよね。

ギフト券
もらっても絶対に困らないし、持ち運びも楽チン。合理的な選択肢です。
「結局、商品券が一番良いよ」という方も多数。
また、お花の代わりに「お花券」を送るというアイディアもあるそうで、それも一案だなと思いました。
ただギフト券の欠点は「写真映えしない」こと。退職には写真撮影が付きものですので、そんなとき商品券は花束に比べると見劣りしてしまいます。
話のタネにもなりにくいです。実用面ではピカイチ。でも面白みはない。と言ったところでしょうか。
お菓子
お菓子が選ばれる理由として多かったのは「消え物だから困らないかなと思った」「物だと趣味に合わない場合もあるから」という意見。
ご家族が多い場合などは皆で楽しむこともできますし、花束よりは扱いに困る可能性もグッと低くなります。甘い物があまり得意でない方には向かないかもしれません。

衣類品
出産を控えた方には特に多く選ばれています。赤ちゃんグッズなど「いくらあっても困らないもの、消耗品」として衣類品を選ばれるケースも多いです。
また、手軽なものとしてはハンドタオルやハンカチが人気です。あまり予算をかけられないケースでも、ちょっとしたブランド品を選べば高級感も演出できます。

バスソルト
近年プチギフトとして人気のバスソルト。私もよく贈り物でバスソルトいただくことがあります。お酒やお菓子と同じで、バスソルトは消え物だし、扱いに困らないので選ばれることが多いです。
個人的には普通のバスソルトより、一風変わったものが楽しくて好きです。泡になったり、パチパチするものなど。ユニークものもありますので、一度検討してみるのも良いかと思います。

花束を贈る際の予算相場や色のおすすめ

退職祝いに贈る花束の相場
退職祝いの花束の予算の目安は5,000~10,000円前後です。ですが花束が大きくなってしまうと持ち帰りに困るので、シチュエーションに合わせて柔軟に考えられるとよいですね。
持ち帰りやすい大きさとなると2,000~5,000円程度の花束がベター。
持ち帰り用の袋があるかどうかはフラワーショップに確認しておくとよいと思います。
なお退職の場合、勤続年数が高いほど、豪華な花束が選ばれる傾向があります。

退職祝いに贈る花束の色のおすすめ
花の選ぶ際、「色」は重要ポイント。
ですが特にタブーとされる色はないので、こだわらず華やかな色を選ぶとよいですね。
何でも良いからと言って、お供えもののようになっては困りますが、花束はプロのお花屋さんが作ってくれますから、そういった心配はほぼないでしょう。
また、個人的な体験として私は、「〇〇ちゃんはこの色のイメージだったんだよね」と紫色のユニークな花束をもらったことがあります。
「え!こういうイメージで見られていたんだ」と新たな発見もあり、印象に残っています。うれしかったです。
このように相手のイメージカラーや好きな色に合わせてみるのもよいと思います。
退職で花束贈呈のときは一言メッセージを添えて

花束贈呈のときはただ渡すだけでなくて、メッセージも添えましょう。
「どんなことを言おうかな・・・」
そんな心配しなくても、その方とのこれまでの関係性があれば、自然と伝えたいことは湧き出てくるものだと思いますが、一般的には2つのポイントを押さえておけば間違いありません。
- 今までの思い出のエピソードを一つ盛り込む
- 退職される方のこれからを祝してポジティブな内容に
あまり考えすぎず、自分の想いを素直に伝えることを心掛けましょう。
まとめ

花束を渡すのが正解か否か。
職場に属している限り、誰もが一度は経験する問題だと思います。
考察してみた結果、どちらも正解!と思いました。
人の数だけ正解があり、例え同じ人であってももらうタイミングによって、うれしいときもあり、困るときもありますよね。
結局どちらでも構わないのですが、個人的な意見としては、相手の都合などはこの際置いておいて、
「自分の素直な気持ちを花束に込めて、大きな花束を贈る。これって素敵なことだな!」
と思っています。
もしそれで、たとえその時は扱いに困ったとしても、あとあと印象に残りますし、こちらの気持ちは確実に伝わるはずです。
気持ちを伝える。これが贈り物の根本的な目的です。
そこだけは忘れず、人生のその場その場で、適切な選択をしていきたいものですね。