べっこう飴が固まらない主な原因は、砂糖の種類、分量、煮詰め時間にあります。
べっこう飴を上手に作るコツは、レシピ通りの材料と分量で耐熱容器を使い、途中で混ぜずにしっかり色付くまで煮詰めて、焦げに注意すること♪
簡単に見えて、作り慣れていないとちょっとしたことで固まらないなど失敗してしまうんですよね。
「お水とお砂糖だけでできるし簡単でしょ♪」とやってみたけど固まらない…失敗してしまった…
それはコツを知らなかっただけなのでこの記事を読めばもう大丈夫!ポイントを押さえればびっくりするほど上手に美味しく作れます。
お子さんと一緒に作るのも笑顔で楽しめますよ。
この記事では多くの人が失敗するポイントと、上手に作る6つのコツ、そして作り過ぎたときの消費方法や保存方法まで!
べっこう飴について知りたいことをぎっしり解説しました♪
べっこう飴が固まらない!!失敗の原因
べっこう飴を作るときの一番多い失敗ってなに?
それは「べっこう飴が固まらない」という失敗です。
次のポイントをしっかり確認して作ってみてくださいね。
1.水の量が多い、砂糖が少ない
水の量が多すぎる、または砂糖が少なすぎるとレシピ通りの時間煮詰めても固まりません。
2.煮詰める時間が足りていない
固まるために十分な水が蒸発するまで、しっかり煮詰めないと固まりません。
3.上白糖またはグラニュー糖を使っていない
三温糖やキビ砂糖はうまく固まらないので、べっこう飴を作るのは難易度が高いです。
4.火力が足りていない
火が弱いと、レシピ通りの時間煮詰めたと思っても不十分です。
べっこう飴って固まらない以外にも失敗する原因があるよね?
はい、べっこう飴は固まらない以外にもたくさんの失敗ポイントがあります。
次の項目で説明していきますのでぜひ作る前にご確認ください♪
べっこう飴が固まらない以外の失敗ポイントは!?
べっこう飴は固まらない以外にもさまざまな失敗ポイントがあります。
作る前にこちらもササっと確認して、このポイントにも注意して作ってみてくださいね。
1.砂糖水を混ぜてしまった※鍋使用の場合は特に注意!
砂糖と水を合わせたあと混ぜたくなりますが、ここで混ぜると砂糖が結晶になってしまう「再結晶化」が起こってしまいます。
そうすると溶け残ってザラザラした白く濁った飴になってしまったり、固まらなくなったりします。
特に鍋で加熱する場合は、衝撃を与えないようにゴムベラで混ぜずそっと鍋を揺らす程度にしましょう。
2.耐熱容器で作らなかった※レンジ使用の場合は特に注意!
べっこう飴は最高で170度程度になります。
いつもレンジで使っているマグカップでも注意が必要!割れて悲惨なことになるので必ず耐熱温度を確認してくださいね。
もちろんプラスチックの容器なども耐熱温度以上になればレンジにかけている間に溶けてしまいますので、耐熱温度が170度以上の容器を使いましょう。
3.焦げてしまった
べっこう飴は色が付き始めるとあっという間に色が濃くなり、焦げてしまいます。
レンジで作るときは色が付き始めたら10秒ずつ様子を見ながら加熱時間を足したり、鍋で作るときは火加減で調整したりして工夫をしましょう。
4.水を加えてしまった
べっこう飴のレシピは水の量が少ないので、作り慣れていないとこんなに少ないの!?と思い、足してしまいたくなります。
ですが水を加えてしまうと煮詰めるのに時間がかかってしまい、煮詰め方が足りないまま過熱をやめてしまうと失敗します。
また、色が濃くなってきた状態のところに水を加えると、中身がはねて飛び散り煙が出るので大変です。
5.砂糖が溶けない
先ほどもお伝えしたように、砂糖は上白糖かグラニュー糖がおすすめです。
三温糖やキビ砂糖は色がついているので色の変化が分かりにくく、結晶化しやすいのでザラザラして固まらない原因にもなりとても難しいです。
べっこう飴が固まらない原因と重なるものもありましたが、以上が失敗の主な原因です。
結局なにを気を付けたら上手に作れるのか、次の項目でポイントをまとめてお伝えします♪
べっこう飴が固まらない!?上手に作る6つのコツ
このポイントを押さえて作ればどの方法の作り方でも、失敗なく上手に作れます♪
べっこう飴を上手に作る6つのコツ♪
- 砂糖は上白糖かグラニュー糖を使う
- 砂糖と水の割合はレシピ通りに作る
- キレイに色付くまでしっかり煮詰める
- 砂糖と水を途中で混ぜない
- 使う容器の耐熱温度を確認する
- 色が付き始めたらすぐに焦げると頭に置いておく
私がいつも作る、レンジでの作り方を簡単にご紹介しておきます。
べっこう飴をレンジで作る作り方♪
- 耐熱容器に砂糖大さじ3、水大さじ1を入れる
- 混ぜずにレンジで500ワット1分20秒加熱する
- 10秒ずつ加熱時間を足してきれいな琥珀色になるまで加熱する
- 溶けたら耐熱の型かクッキングシートに垂らして固める
- 10分ほど待って固まったら完成
それではどの作り方にも共通する、べっこう飴を作るときの6つのコツをひとつずつ確認していきましょう。
1.砂糖は上白糖かグラニュー糖を使う
先ほどもお伝えしたように、砂糖は上白糖かグラニュー糖を使うのがおすすめ。
三温糖やキビ砂糖は色の変化が分かりにくいこと、結晶化しやすいことから、失敗しやすくとても難しいです。
2.砂糖と水の割合はレシピ通りに作る
砂糖と水の量の割合は3対1が基本です。多少違うレシピもありますが、べっこう飴作りに慣れていない人は水の少なさ、砂糖の多さに不安を覚えるかもしれません。
しかしそこで水を増やしたり砂糖を減らしたりせずに、分量通りに作りましょう。
3.キレイに色付くまでしっかり煮詰める
べっこう飴はさまざまな作り方がありますが、どの方法でも大きな泡が出てほんのり色が付き始めたあたりで過熱を止めてしまうと不十分な場合が多いです。
色をよく見てきれいな琥珀色までしっかり加熱しましょう。レシピの時間は目安として、焦げないように加熱し過ぎにも注意してくださいね。
4.砂糖と水を途中で混ぜない
砂糖と水を合わせるとつい混ぜたくなりますよね。しかしここで混ぜると固まらなくなってしまうかもしれません。
レンジにで作るときはレンジに入れる前に混ぜない、鍋やフライパンで作るときはゴムベラで混ぜないことが上手に作るポイントです。
5.使う容器の耐熱温度を確認する
べっこう飴作りの失敗について調べてみると、レンジにかけたときにマグカップが割れた、プラスチックの容器が溶けた、という事例を見付けました。
べっこう飴作りに使う道具や容器は170度に耐えられるものを使いましょう。
6.色が付き始めたらすぐに焦げると頭に置いておく
べっこう飴はなかなか色が付かないな…と思っていても、色が付き始めるとあっという間にどんどん色が濃くなり焦げてしまいます。
苦くて焦げた臭いのするべっこう飴になってしまいますし、怖くなって水を足すとそれも失敗の原因になりますので、色が濃くなるのは思ったより早いと頭に置いておくといいですね。
ベストの色より少し前に過熱を止めて余熱でちょうどいい色にすること、レンジではもう少し加熱を…と思ったら10秒ずつ足すなど慎重に加熱時間を調整しましょう。
これを全部守って作れば上手にできるよ♪
べっこう飴の作り方には書いてない!アルミホイルを上手に剥がす方法
べっこう飴をアルミホイルに垂らして作る方法で作った場合、べっこう飴がアルミホイルにくっついてしまうことがあります。
べっこう飴にくっついてしまったアルミホイルを上手に剥がす、一番簡単な方法はお湯につけて飴の表面を溶かし、アルミホイルを取り除く方法です。
ですが水っぽくなり美味しくなくなってしまいますね。
フライパンに置いて加熱しても取れそうですが試したことはないです。空焚きでフライパンが傷む心配もありますし、思わぬ事故に繋がらないように注意してください。
アルミホイルにくっつかないようにするには、事前にアルミホイルに薄くサラダ油を塗っておくことです。
また、べっこう飴は冷蔵庫で冷やすとくっつきやすくなってしまいます。
べっこう飴は常温で10分ほど置いておけば固まりますので常温で固めるといいですね。
もし油を塗らずに作ってくっついてしまった場合は、お湯につけて取り除きましょう。
アルミホイルはレンジに入れると発火するので、アルミホイルが付いたべっこう飴を絶対にレンジで溶かそうとしないでください。
できれば食品がはがれやすい加工をしてあるアルミホイルかクッキングシートで作ると、くっつかずにきれいに作ることができます♪
べっこう飴を多く作り過ぎたときの対処法
べっこう飴を多く作り過ぎてしまったときの、私の対処法を3つご紹介します。
1.飲み物に入れる
お砂糖代わりにコーヒーや紅茶に入れると美味しく消費できます。私は紅茶に入れて飲む消費方法が一番多いです。
2.お料理に入れる
煮物などお砂糖の代わりに入れるといい感じにコクが出て美味しく、大量のべっこう飴もあっという間に消費できます。
3.アイスのトッピングにする
べっこう飴を粉々に砕いて、アイスにかけると安いバニラアイスが豪華になります♪
番外編.溶かして小さく、または薄く固め直す
大きく厚いべっこう飴は食べるのも飽きてしまいます。
そんなときは一度全部まとめてレンジで溶かし、なるべく小さく、または薄くクッキングシートで固め直しましょう♪
動画を撮ったときのべっこう飴も、食べるのに飽きてからはもう一度レンジで溶かして、小指の先ほどに小さくクッキングシートに垂らして作り直しました。
カラフルな色付き【宝石べっこう飴】の動画はこちら♪
小さく作り直したことで、ちょっと甘いものが食べたいとき、気軽につまめてとっても良かったです。
薄く作ればお料理や飲み物、アイスのトッピングどれも使いたい分だけちょうどよく使えて便利です。
べっこう飴の鍋・フライパンでの作り方と洗い方
べっこう飴をお鍋やフライパンで作るときは、レンジで作るときよりも分量多めが作りやすいです。
べっこう飴を鍋・フライパンで作る作り方♪
- お鍋かフライパンに砂糖大さじ6と水大さじ2を入れて中火にかける
- 色がつくまでは混ぜずに見守る
- 色がついたら2~3回お鍋を揺すって全体を混ぜる
- 溶けたら耐熱の型かクッキングシートに垂らして固める
- 10分ほど待って固まったら完成
べっこう飴を作ったあとのお鍋やフライパン、レンジにかけた器はべっこう飴が固まって洗おうと思っても洗えないですよね。
お鍋やフライパンの場合は水を入れて沸騰するまで加熱すると、キレイに溶けて落とすことができます。
時間があるときはお水を入れて置いておくだけでも溶けて洗えるようになりますよ。
レンジにかけた器も、水を入れてレンジで加熱するときれいに溶けます。
どの方法でも水を入れて加熱するか時間を置くことがポイントです。
私はいつも、そのべっこう飴が溶けた水を、濃いめに淹れた紅茶に入れて飲んでいます♪
牛乳に溶かしてホットミルクにするのも美味しかったよ!
べっこう飴の賞味期限と保存方法
べっこう飴の賞味期限は特にありません。
というのも、べっこう飴は砂糖と水を合わせて水分を飛ばしたものなので、ほとんどが砂糖です。
ですので腐ることはありません。溶けてベトベトにならない限りは長期保存できて美味しく食べられます♪
べっこう飴を上手に保存する3つのコツ♪
- クッキングシートでべっこう飴をサンドする
- ジップロックに入れる
- 乾燥剤を入れる
べっこう飴は気温が高かったり水分を含んでしまったりすると溶けて気持ち悪いことになります。
作ってお皿に置いておいたら、次の日にはベトベトになってお皿にくっついて取れなかった!
気温が高い日は冷蔵庫に入れると安心ですね。
もう一つの”水分”、これは空気中の水分でも溶けてしまいます。
ですのでべっこう飴は、クッキングシートでサンドして保存袋(ジップロック)に入れて、その中に乾燥剤を入れて冷蔵庫で保存するのがベストです。
この方法でしたら、夏の気温が高いとき以外は常温でも保存することができますよ。
私はクッキーや海苔についてくる乾燥剤を再利用していますが、乾燥剤は100円ショップにも売っています。
まとめ
- べっこう飴が固まらない失敗の原因は、砂糖の種類、分量、煮詰め時間にある
- べっこう飴が固まらない以外の失敗ポイントは、途中で混ぜた、耐熱容器で作らなかった、焦げてしまったなど
- べっこう飴を上手に作るコツは、レシピ通りの材料と分量で耐熱容器を使い、途中で混ぜずにしっかり色付くまで煮詰めて、焦げに注意すること
- べっこう飴をアルミホイルから上手に剥がすコツは、アルミホイルに事前に油を塗っておくこと、できればクッキングシートを使うとよい
- べっこう飴を作り過ぎたときは溶かして小さく作り直すと食べやすい
- べっこう飴を作り過ぎたときは飲み物やお料理に入れるとすぐに消費できる
- べっこう飴を作り終わったあとの器のベタベタは水につけておくと溶けて取れる
- べっこう飴に賞味期限はなく長期日持ちする
- べっこう飴は気温が高いか水分に触れると溶けてベトベトになり美味しくなくなる
- べっこう飴の上手な保存方法は、クッキングシートで挟んで乾燥剤と一緒にジップロックに入れる
今回はべっこう飴の失敗ポイントから上手に作るコツ、そして作り過ぎたときの消費方法と保存方法まで、べっこう飴について知りたいことをぎっしり解説しました♪
べっこう飴はポイントを押さえればとっても簡単で、お砂糖とお水さえあればすぐに作れるのでぜひ作ってみてください。
Kinoa*memo・自己紹介
Kinoa*memoはYouTube動画『Kinoaチャンネル』のお菓子レシピやコツをまとめたブログです。
動画では代用できるものを紹介したり、100均アイテムを使ったりしながら、親子でゆるっとお菓子作りを楽しんでいます。
ふだんお菓子作りをしない方でも「これならできる!」と思ってもらえたら嬉しいです!
Kinoaチャンネルはこちら➡『kinoaチャンネル(YouTube)』